収納の巣

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子育てママの愛情目線と大人のセンスが同居する、片付く仕組みのある家

約16畳のリビングはモノが少なくすっきり。手に入れるまでに約1年間も待ち続けたという壁付けの大きな時計がこの空間のアクセントです。

小2と幼稚園年小。やんちゃ盛りの男の子2人のママであると同時に
片付けのプロ「ライフオーガナイザー」としても活躍する中村佳子さん。
急がず妥協せず、DIYも取り入れて、自然と片付くおうちを作り上げてきた工夫を拝見!

意外にも片付けベタだった新米主婦が片付けの快感に目覚めたわけは…

「こんにちはー」。ふんわり笑顔の中村さんに招き入れられたのは、バルコニー越しに緑の丘を望む、光あふれるリビング。このマンションに引っ越してからの5年半の日々は、専業主婦だった中村さんがライフオーガナイザーとして活躍し始める歩みと重なっています。
「昔からインテリアや雑貨は好きでしたが、片付けはそんなに得意じゃなくて、以前住んでいた賃貸マンションでは、モノが収まらずに雑然としていました。来客がある時などに慌てて片付けては、また散らかって、の繰り返し。でも2007年に長男が生まれてハイハイしはじめると、なんでも口に入れてしまうので危なくて、ちゃんと片付け掃除をしなくちゃって思うようになったんです」。
本や雑誌、テレビなどで整理収納テクニックを学び実践していくうちに、いつしか片付けの魅力にハマっていった中村さん。片付いた部屋は掃除もラクで、突然の来客時も安心。時間的にも空間的にも精神的にも、まさにいいことづくめでした。その後2009年に現在のマンションを購入。スペースも広くなった新居で、中村さん流の「片付く仕組み」づくりに、思う存分、腕を振るい始めます。

「長男を出産するまではごく普通のOL。まさか起業するなんて思ってもいませんでした」。2012年設立した「Drawer Style(ドロワースタイル)」の活動と育児を両立している中村さん。

自身の仕事の資料や子どもの文具、ご主人の携帯充電器など、食卓周りを占領しがちなモノを黒いボックスに分類収納。各人が出し入れしやすく見た目もすっきり。モノが増えることも想定し、余白を残した空間使いに。

あっと驚くアイデアに目からウロコ。キッズオーガナイザーの手腕がキラリ。

「もともと考えたり工夫したりするのが好きなんです」。そう語る中村さんのお宅には、既成概念に縛られないユニークなアイデアがいっぱい。たとえば子どもの遊び部屋になっている和室の押入れは、おもちゃを左下スペースに集約し、子どもたちが自由に潜り込んで遊べる秘密基地のように。おもちゃの収納も、ゲーム感覚で楽しみながら片付けられるよう工夫しています。また出かける前や帰宅後の身づくろいを子どもたちが自分でしやすいよう、廊下の収納スペースを子ども用クローゼットにしている工夫も見逃せません。
「サイズや形など、イメージ通りの収納用品に出会うまで探すし、待つし、なければ自分で作ることも。雑誌も参考にしますが、載ってる商品をそのままわが家に当てはめようとはしないかな」。必要とあらばDIYもこなす中村さんの創意工夫に満ちたお宅は、2012年にある雑誌の「収納インテリア大賞」に輝いたほど。次男出産後、ライフオーガナイザーの資格取得に取り組んでいた中村さんは、この受賞を機にプロとして起業する決意を固めます。現在は「キッズオーガナイザー」も名乗り、小さな子どものいるお宅の「片付かない悩み」を解決したり、小学生向けに片付けをレクチャーするなど活動の幅を広げています。

押入れの下段は奥行を生かし、中でも遊べるようなレイアウトに。子どもが大好きなおもちゃの刀は、棚板裏にゴムバンドをタッカーで留めたもので収納し、片付けが楽しくなるよう工夫。

押入れの上段には、棚板を外したカラーボックスを横向きに重ねて、生活用品をすっきりボックス収納。手前はあえて空きスペースを残しモノの一時置き場に。

他の用途に使われることが多そうな廊下の収納スペースを子ども用クローゼットに。収納の巣のクローゼットブランコを使って子どもでも手の届く位置に制服を収納しています。


片付け方はひとつじゃない。その人に合った方法はきっと見つかる。

「私がいつも伝えたいのは、片付けに“こうじゃないとダメ”っていう決まりなんてないということ。ベストセラーで話題になった片付け法が実践できなかったからと、“私は片付けのできない人間なんだ”なんて言う方がいらっしゃるんですが、ひとつの考えやノウハウに縛られる必要はまったくありません。その方に合う他の方法はいくらでもあるから、ご自分を否定しないでもっとラクに考えてほしいって思いますね」。
「モノは使う場所に置く」を基本に、家族みんなが片付けやすいルールを作って、あとは大らかに見守るのが中村さん流。子どものおもちゃが所定のボックスをはみ出すほどに増えた時も、「モノとの向き合い方」を自発的に考えさせるいいチャンスです。
「“いるの?いらないの?”って聞き方だと、子どもは“全部いる!”って答えます。だからおもちゃを全部出して“大事なモノから順に箱に入れてごらん” って促すんです。大事なモノで満杯になった箱を見ると満足してあふれ出したモノとさよならできるみたい」。 中村さんの次のテーマは、2年後をメドにご主人の書斎を子ども部屋に作り変えること。それに伴う収納総入れ替えを考えると今から楽しくてワクワクしてしまうとか。自分も家族も、無理せず楽しく心地よく。中村さんの創意工夫はますます広がりそうです。

子ども用クローゼットは、モノの定位置がひと目で分かるようボックスにアイテム別スタンプを。

見事に仕切られた引き出しにも、最適アイテムと出会うまで妥協しない中村さんらしい工夫が。「収納グッズを検討している場所の幅や奥行に合わせてカットした紐をお財布に入れて持ち歩き、これぞと思う商品を見つけた時サッと計るんです」。これならメジャーを持ち歩かなくても大丈夫!

収納アイデア見せてください

子どもも楽しんで
片付けられる工夫を

お揃いのカゴの内底にカラフルなフェルトを貼って、ままごとは赤、ミニカーは青、汽車レールは緑、という具合に自然と分類片付けができるよう工夫を。外からは見えず棚に並ぶとすっきりナチュラルで統一感があるところがさすが!
アクセサリーを守って
活かす、ゆとり収納

寝室の衣類チェストの引き出しひとつはアクセサリー専用。「アクセサリーが入っているとは思わないから息子たちにいたずらされる心配もないんです」。ゆとりある空間使いで全体を見渡せて、選びやすく開けるたびにウットリ。
出し入れの少ないものは押入れ右半分にまとめて
ゲスト用やシーズンオフの寝具は、収納の巣の布団収納ケースを活用して効率よく収納。出し入れの少ないものをまとめた右半分は、左半分の目隠しカーテンとお揃いの布地をふすまに貼り、統一感を出しました。

中村さんの
収納マイルール

ふだんのお片付けはいつ、
どのぐらい?
毎晩、子どもが寝たあとに、リビングや和室を元通りにリセット。でも忙しい時は作業に優先順位をつけて、「洗濯物を畳むのは後回し!」もアリにするなど柔軟に対応しています。
モノの適正量、
どうやって決めている?
あまりきっちり決めていません。衣替えのたびにクローゼットを入れ替えるので、その機会に見直しを図ります。
子どものおもちゃが
増えすぎたらどうする?
おもちゃは所定のボックスからあふれ出たら見直しどき。でも子どもの本だけは、増えることを気にせず、読みたがるものを惜しまず与えています。

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